_SS400_ ニール・ヤング先生はmp3のくそ音質についてはもちろん、CDをふくむデジタル音源全般について以前から文句を言っていて、同意するところ大だった。
 彼いわく、配布されている音源はスタジオで録音された音を大きく劣化させたものでしかない(15%!)。そんなもんが一般化している現状に腹が立つ、というわけだ。

 こういうことをいっている音楽家はヤングだけではない。かくいう私自身も、昨年こんなことを書いたことがある。

●ガジェット通信「いつまでクソ音質を喜んでるんだ? 日本が音楽ダウンロードで勝つ方法

 でもね、言うだけなら簡単なんだよ。ダメなものがあれば、みんなケチつけるんだ。でも、たいがいの人はそこで終わる。結局、批判してみるだけ。誰かがやると思っている。上記の私のテキストも、そういうテキストだ。

 でも、ニール・ヤング先生はそれでは終わらなかった。なんと、高品位オーディオフォーマットの開発に乗り出しているという!

 うれしかった。「今ないことは大いに不満、誰もやらないなら自分でやる」はTENTO創立の最大のコンセプトだったから。
 子どもが定期的にICT知識やプログラミングを学ぶTENTOみたいな私塾は、アメリカや欧州はもちろん、韓国・中国、ネパールにすらある。インドなんか小学校卒業時にはみんなプログラミング言語をある程度扱える。なかったのは日本だけだ。まともな神経をもっていたら、それってやばいだろ、と思うはずだ。
(と、書いていたら、アメリカでは習い事としてプログラミングが人気というニュースが入ってきた)

 むろん、「ない」ことに文句をいうことは大切だし、じっさいに言ってる人もいた。でも、事態はそれじゃいっこうに改善しない。行動しなければ何も変わらないのだ。
 TENTOをはじめて一年、なんとか続けてきたけれど、ほんとめんどくさいことだらけだ。アタマのかたい(オレにいわせりゃアタマの悪い)やつも驚くほど多い。誰もやらない理由も、イヤというほどわかった。
 でも、やる。当初の意志はまだ失っていないし、○年計画とか悠長なことは言ってられない。子どもが子どもでいるのは今だけじゃないか! (なぜみんなそういう感覚を持ってないんだ?)

 ニール・ヤングのアティテュードは、勇気を与えてくれる。
 ないならつくれ、文句いうだけじゃダメだ、は正しいのだ。
 20年以上通信教育を受けている大先生に、あらためてお墨付きをもらった気がしている。
 残念なことに、規模はまるでちがうんだけどね(笑)


ニール・ヤング「ここがどこでもないってみんな知ってる」

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