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(練習のために、プロジェクターを借りました。TENTOはプロジェクターをもってないからめずらしい。手にテントくんイレズミを入れるミスター発明王)


先日、TENTOのスタッフ(私は教務部長と呼んでいる)がぽそりと語った。
「いやー最近、私は人前ダメなんですよねー」

教務部長と呼ぶからには、TENTOの教務はこの男にまかせている。いわゆる教場では彼のほうが活躍しているし、3月25日のイベントに出演するTOCK&発明王の小6コンビの師をやっていたのもこの男だ。

「へえー意外だね、先生役はオレよりたくさんやってんじゃん」
「いや、少人数の先生とはちがいますよ、なんてったって100人ですから」

その昔、とても若かったころ、私と彼はある有名受験進学塾で講師をやっていた。
TENTOは十年会ってなかったこの男と再会するところからはじまったのである。

言われて気づいた(そして言われるまで気づかなかった)が、100人ってたしかに多い。
記憶の古層をたどると、有名受験進学塾にいたころ、私はホールで講演したことがあった。ホールである以上、お客は最低200人ぐらいはいただろう。でも、場所が有楽町だったことのほかは、きれいに忘れている。なぜ場所だけ覚えているかといえば、終わった後、同僚と駅前でラーメン食ったからだ。そっちだけはなぜか覚えている。
Windows95もリリースされてないころの話だよ。

たぶん、テーマは受験対策とかそのたぐいだったのだろう。仕事である以上一生懸命やったはずだけど、所詮はすでに確立された対策を述べるだけだ。たいして緊張もしなかったにちがいない。だから覚えてないのだ。

そういう、いわれないと思い出さない時代のことを考える機会があったおかげで、その有名受験進学塾の大先輩が教えてくれたことを思い出した。
「客が何人いようがジャガイモだと思えば緊張しないよ」
じっさい、一対多の講演スタイルにおいては、相手の人格とか素性とか考えていることとかは無視できるのだ。客をジャガイモと思ったってやることはかわらないのである。
(じつは、この教えには続きがあって、本当に重要なのは後段なのだが、これはここで述べることじゃないからいわない)

いいかい? ジャガイモだぜ?
オレは一緒に講演するキミたちにいってるんだ。


さて、3月25日のTENTO一座の講演に関しては、だいたい流れはまとまった。
あとはイキイキと元気よく、あわてず落ち着いてやってくれればいい。
ドーン!!といけばいいのさ。

だけど、ふと思った。
「よいプレゼンテーション」ってなんだろう?
所詮、オレたちには経験がない。
「よいプレゼンテーション」がどうあるべきかなんか、理屈はわかっても、実体験をもって知ってるわけじゃないのだ。


そこで、時間をとって一緒に「よいプレゼン」を眺めることにした。
ひとつはこれ。
プレゼンの代名詞スティーヴ・ジョブズのiPhone発表。



もうひとつは、TEDの2009年の講演より、「Start With Why」の著者、サイモン・シネックによる「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」。











これらを分解して、「よいプレゼンとは」という講釈をぶったわけではない。
感想も聞いてない。
ただ一緒に見ただけ。
でも、すごくいい時間をもつことができたんじゃないかと思っている。

私が子どものころ、情報は選択できなかった。テレビは家庭にひとつしかなかったから、家族みんなでそれを眺めるしかなかった。
見たくないニュースやバラエティなんかも、イヤでも目に入ってきた。
自分の興味以外の情報も、受け取らざるを得なかったのだ。

今は情報を選択できる時代だ。
それはとても素晴らしいことだけれど、ともすれば自分の興味だけで、世界は完結してしまう。
すぐれたもの・よきもの・すばらしいものに接する機会を与えるのも、あたらしい時代の大人の大切な役割なんだ。
イギリスの教育相も、「今はオンラインのすぐれた教材が無数にある」と述べていたっけ。
それらを活用しない手はないし、活用することが正義なんだよね。だって、絶対に自分たちより、彼らのほうがすぐれているんだから。

それにしても、日本人による日本語のすぐれた講演はないもんだろうか。
だれか教えてください。


(背中にテントくんをあしらったいかした服を着たTOCK)
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(普段着のTENTO代表、テントくんの服を喜ぶ。たぶんいちばんはしゃいでいる)

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