tento-kao2 エンジニアという人種(!)について述べた、たいへん興味ぶかい文章があります。

ここには、エンジニアにみられる一種の性格類型と、彼らとのコミュニケーションの際におちいりやすい陥穽が述べられています。

 

乱暴にまとめますと、こんな感じです。

 

依頼者「乗り物をつくってくれよ」

エンジニア「乗り物って自動車ですか? 自転車ですか? バイクですか? 自動車はこういうもので、自転車はこうで、バイクは…」

依頼者「そんな説明されてもわかんないよ! 乗り物っていったら乗り物なんだよ!」

*

エンジニア「乗り物つくってみました!」

依頼者「オレが求めてる乗り物はこんなんじゃない! つくりなおせ!」

 

バカみたいな会話ですよね。

でも、これに近い会話は、会社などの担当者(依頼者)とエンジニアの間でふつうに交わされるのです。

 

依頼者は知識がないから抽象的なかたちでしか依頼できません。

エンジニアは注文にこたえる以上、できるだけ細かく要望を聞こうとするのですが、あまりに専門的にすぎて、依頼者にうるさがられてしまう。

結局、仕様がよくわからないうちに制作がはじまることになり、できたものを見てボツ、やり直し。

 

効率悪いことこの上ありません。

案外、システム開発に時間がかかったりするのは、この効率の悪さのせいも大きいと思われます。

 

現在はセールスフォースのように、営業担当者と技術者をハッキリわけてサービスを提供する企業も増えています。

だから以前に比べて、依頼者が直接エンジニアと話すような局面は減っているかもしれません。

 

しかし、こうした効率の悪さは大なり小なり、さまざまな場所で見ることができます。

 

結局、ここを改善するためには、依頼者側のリテラシーを向上させるしかないのだと思います。

 

じっさいにつくるわけじゃないから、細部を知る必要はない。

でも、自分が欲しいものの形が明確にわかっていて、正確に伝えることができるならば、効率はグンとあがります。

 

これは単に知識の有無の問題ではありません。

コミュニケーション・スキル、すなわち依頼者ならば誰もがもつべき基礎的なスキルの問題だといえます。

すくなくとも、これからは。

 

*

 

今後望むべき人材として、野村総合研究所がとても興味ぶかいヴィジョンを発表しています。

 

これから必要とされる人材は、『デザイン型人材』である。

デザイン型人材が、ギーク(エンジニア)とスーツ(ビジネスコンサルタント)を率いてイノベーションを起こす。

 

要するに、求められる人材とは、ギークとスーツが活躍できる「場」を提供するような人材ということです。

アイデアマンであることは当然のこと、ギークにも、スーツにも、みずからが進もうとしている道、みんなでつくっていくべき場所、ヴィジョンを伝えられる人間。そういう人こそ望まれる。

 

デザイン型人材はべつのことばで「新しいIT人材像」と述べられていますが、これはSE…ギークの発展型です。

この記事ではハッキリ述べられていませんが、おそらくGoogleのラリー・ペイジや、Facebookのマーク・ザッカーバーグなどのギークあがりの経営者が念頭にあるのでしょう。スティーヴ・ジョブズはいわゆるギークではありませんが、一般的には彼のすがたを思い描くべきかもしれません。

 

デザイン型であるためには、ITに通じていなければならない(エンジニアと会話できる程度のスキルがなくてはどうしようもない!)。

さらに、ビジネスパーソンを動かせるだけのヴィジョンがなくてはならない。

 

TENTOが育成すべき人材も、そんな人材だと考えています。

単にプログラミング、つまり技能だけを伝えてもつまらない。

TENTOが成年むけのプログラミング専門学校と大きく異なるのはその点です。

こどもだからこそもっている創造力やひらめきを、かたちにする場所を提供すること。

 

たとえばTENTOでは、短い講座時間を使って、作業の時間にくわえ、自分のアイデアでつくったものをプレゼンテーションする時間を設けています。

 

課題が与えられ、こどもたちはならい覚えた技術を使って課題をこなす。

ただし、課題は単に技術の確認・消化には終わりません。

彼らなりに、どうすれば人を楽しませられるか、おもしろがらせることができるか、考えてもらう。

そこが真のねらいです。

すなわち、デザイン型であることを促しています。

 

いつも驚かされるんですよ、その手できたか、って!

 

そこがTENTOをやっていておもしろいところ。

じぶんの、つまり大人のアタマのかたさに気づかされるんです。

 

野村総研も述べていますが、デザイン型人材を育成するのは難しい。

アタマがかたいとダメだからです。

アタマがやわらかいうちに使ってもらって、その能力を養ってもらう。

それがTENTOです。

 

 

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